循環器専門医が丁寧に診察します。健診異常や動悸、いびき・睡眠時無呼吸の相談も承ります。

突然の鋭い胸の痛み「前胸部キャッチ症候群」の原因と対処法

「急に胸(心臓のあたり)が激しく痛む」
「息を深く吸うと痛みが強くなって呼吸が浅くなる」
「数秒〜数分で嘘のようにスッと消える」

このような症状に驚いたことはありませんか? 特に6歳〜20代前半のお子様や若年層に多く見られる症状で、「前胸部キャッチ症候群(Precordial Catch Syndrome)」と呼ばれています。

「心臓の大きな病気では?」と非常に不安になりますが、心臓や血管の病気ではなく、命にかかわるものではありません。

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なぜ起こるの?

心臓そのものではなく、胸の壁(ろっ骨や筋肉、神経)が関係していると考えられています。

肋間神経の一時的な刺激:ろっ骨の間を通る神経が、姿勢の変化やちょっとした動きで「ピン」と引っぱられたり挟まれたりすることで痛みます。

【発生しやすいタイミング】
安静にしているとき(勉強中、テレビを見ているとき、姿勢を崩して座っているときなど)に突然起こることが多いです。

前胸部キャッチ症候群の特徴

当てはまるものが多い場合、前胸部キャッチ症候群の可能性が高くなります。

  • 痛む場所が指1〜2本で指せるくらい局所的(ピンポイント)
  • 痛みの種類が「針で刺されたような」「ズキッとした」鋭い痛み
  • 息を深呼吸すると痛みが悪化する
  • 痛みは数秒〜数分(長くても5分以内)で完全に消える
  • 痛みが消えれば、普段どおり元気に過ごせる
  • 発汗、めまい、息切れなどは伴わない

痛みが起きたときの対処法

  • まずは落ち着く:危険な病気ではないため、焦らずリラックスします。
  • 浅い呼吸を保つ:大きく息を吸うと痛むため、痛みが引くまで静かに浅い呼吸を続けます。
  • ゆっくり姿勢を変える:背筋を少し伸ばしたり、姿勢を正したりすると神経の圧迫が取れて痛みが和らぐことがあります。
このような症状は注意を

胸痛の中には、狭心症や心筋炎、気胸(肺に穴があく病気)など、すぐに治療が必要な病気が隠れていることもあります。
以下のような症状がある場合は、自己判断せず循環器内科を受診してください。

  • 階段を上ったときなど、運動したときに必ず胸が痛む
  • 痛みが数十分以上ずっと続いている
  • 胸全体が圧迫されるような重苦しい痛み、または締め付けられる感じがする
  • 冷や汗、めまい、吐き気、息切れを伴う
  • 痛みが増強している、または頻度が急速に増えている

当院での診療について

前胸部キャッチ症候群は心電図やレントゲンで異常が出ない(正常である)ことが特徴です。

「たかが胸痛」と放置せず、「異常がないこと(=安全であること)」を確認するためにも、不安な方はお気軽に当院までご相談ください。

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