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アルコールと健康– category –
「毎日の晩酌が楽しみ」「ストレス解消に少しだけ」――そんなアルコール習慣が、知らず知らずのうちに生活習慣病のリスクを高めているかもしれません。
「適度な飲酒は体にいい」というイメージが根強く残っていますが、最新の研究では、健康にとっての“安全な飲酒量”は実はゼロに近いことがわかってきています。つまり、「飲まないこと」が最もリスクが少ない選択なのです。
アルコールはたとえ少量であっても、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、肝障害、がんのリスクを高めることが確認されており、毎日の習慣として続けていると、知らないうちに健康をむしばんでしまうことがあります。
アルコールが健康に与える影響と、飲酒習慣を見直すポイント、やめるための工夫についてご紹介します。
「楽しみを手放す」のではなく、「より健康に長く楽しむために」――まずは今の飲み方を見つめ直してみませんか?
『アルコールと健康』シリーズ
基礎 編
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【アルコールと健康】#1 アルコールの健康リスクとは
以前から、アルコールは飲みすぎると良くないが、多少ならむしろ良いと言われてきました。しかし、最近になって少しのアルコールでも飲まないよりも有害であることが示... -
【アルコールと健康】#2 アルコールの適量はゼロ?
アルコールはできるだけ飲まない! アルコールは飲まないことが最適で、飲むとしても20gを超えないこと! 厚生労働省は、「健康日本21」のなかでアルコールの量について... -
【アルコールと健康】#3 アルコールを減らす・やめるこつは?
アルコールを飲む習慣があり、毎回エタノールにして20gを超えるような量を飲んでいる方はぜひアルコールを減らしたり、やめたりすることにチャレンジしましょう。 お酒... -
【アルコールと健康】#4 アルコールの代謝と急性期の症状
アルコールの吸収と代謝 アルコールの吸収 アルコールは胃ではゆっくり吸収されますが、小腸に入ると一気に吸収されてアルコール血中濃度が上がります。そのため、空腹...
臓器 編
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【アルコールと健康】#5 アルコールと心臓・血管
高血圧・心臓病のリスクを上げる ライフスタイルと心臓病について検討した研究※1では、過度に飲酒をする人たちは顕著に高血圧と冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)のリスク... -
【アルコールと健康】#6 アルコールと「がん」
アルコールと「がん」の関係 多くのアルコールを習慣的に飲んでいる方に、がんの発生が多いことがわかっています。そして、飲む量が多いほどそのリスクが高くなっていき... -
【アルコールと健康】#7 アルコールと肥満・メタボ
アルコールを飲むと太ることはよく知られています。 特にビール腹という言葉があるくらい、飲酒習慣がある方はお腹がぽっこりする傾向にあります。ぽっこりしたお腹は内... -
【アルコールと健康】#8 アルコールと肝臓
脂肪肝・肝炎・肝硬変 【アルコールによる肝臓の病気】 アルコール性脂肪肝 アルコール性肝炎 肝硬変 肝臓がん STEPアルコール性脂肪肝 アルコールにより肝臓でトリグリ... -
【アルコールと健康】#9 アルコールと膵臓
膵臓(すいぞう)は、胃の後ろにあり多くの役割を持つ大事な臓器です。以下に膵臓の役割を示します。アルコールは膵臓に炎症を引き起こし、膵臓の働きを低下させる恐れ... -
【アルコールと健康】#10 アルコールと「こころ」
アルコールの脳への影響 アルコールは脳の働きに影響する 脳は大きく下記のように分けられ、それぞれに重要な機能があります。 大脳皮質:理性をつかさどる 大脳辺縁系... -
【アルコールと健康】#11 アルコールの未成年・胎児への悪影響
未成年への影響 20歳未満の人はお酒を飲んではいけません 日本の法律『未成年者飲酒禁止法』にて20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。それは、身体的・精神的な発...