◻︎
【不整脈ナビ】#5 検脈をしよう〜不整脈の自己管理〜

不整脈がどのくらい出ているのかは自分でしかわかりません。症状があれば病院で心電図をとることになりますが、症状がなくても不整脈を持っている方はたくさんいます。
このあと説明する検脈を行えば、自分で不整脈を見つけることやどのくらい出ているかを把握することができます。ぜひ、自己管理しましょう。
脈をとってみよう!
検脈
「脈」というのは、心臓が血液を送り出し動脈に伝わる拍動のことです。
動脈の上を押さえると「脈」を感じることができます。脈のテンポや規則を測定する方法を検脈と呼びます。
一般的には、親指側の手首のくぼみを逆側の指3本で押さえると脈が感じやすいです。
脈が出現する頻度のことを「脈拍」といいます。通常、脈拍は1分間に50−90回程度で、強さも一定です。
運動したり、ストレス(緊張や怒りなど)があったりすると脈拍を増やすホルモンがでて脈拍が増えたり、脈が強くなったりします。これは正常の反応です。安静やストレスからの解放にて脈拍は下がります。この間、脈のリズムは保たれています。
いろいろな脈の乱れ(不整脈)
心臓の動きのリズムや速さが変化し、乱れた状態を「不整脈」といいます。不整脈にはさまざまなタイプがあります。
- 安定したリズムで1分間に60回〜80回くらい
-

- 脈が乱れたタイミングで一瞬だけ弱くなる or 触れなくなる
-

一瞬、脈が抜けたように感じます。脈が抜けた後に強い脈を感じることもあります。
- 脈拍が速い
-

規則的で速い脈を感じます。1分間に100回以上だと多い傾向にあります。
- 脈拍が遅い
-

脈拍が少ない状態。1分間に60回未満を徐脈と呼びます。
- 脈がばらばら(リズムが乱れ、脈の強さもばらつく)
-

脈が不規則で、乱れている。一拍ずつの強さもばらつきがあります。
「脈」に関するQ & A
さらに詳しく脈の管理をしたいならスマートウォッチを!
スマートウォッチのなかには心電図を測定できる腕時計があります。
症状があった際に、心電図の記録が可能です。不整脈の検出だけでなく、自己管理のツールとして有用性が高いものです。個人的に購入していただくことになります。
『不整脈ナビ』
基礎編
-
不整脈ナビ
【不整脈ナビ】#1 不整脈とは?脈の乱れを正しく理解
不整脈とは 正常の脈とは 心臓は一定のリズムで拍動しています。 そして、運動したり感情的になることで脈拍が増え、安静にしたり眠っている間に脈拍は減ります。この生… -
健康診断で指摘されやすい異常


【不整脈ナビ】#2 健康診断で指摘されやすい心電図異常
健康診断・人間ドックで心電図異常!と言われるとドキッとすると思います。健康診断を受ける意味は、病気を早期に発見することです。まずは焦らずにどんなことが考えれ… -
不整脈ナビ


【不整脈ナビ】#3 不整脈を防ぐ生活習慣
「不整脈を持っている」ということは、 不整脈が起こるような基質を持っていることを意味します。 不整脈が引き起こされるきっかけがわかっている方(アルコール飲むと… -
不整脈ナビ


【不整脈ナビ】#4 いろいろな心電図計〜検査でみつける不整脈〜
不整脈の診断は心電図で行われます。 不整脈が発生していない時の心電図をみても診断はつきません。不整脈にも持続するタイプとたまに出るタイプがあります。たまに出る… -
不整脈ナビ


【不整脈ナビ】#5 検脈をしよう〜不整脈の自己管理〜
不整脈がどのくらい出ているのかは自分でしかわかりません。症状があれば病院で心電図をとることになりますが、症状がなくても不整脈を持っている方はたくさんいます。 … -
不整脈ナビ


【不整脈ナビ】#6 活動電位とは?心臓の電気のしくみ
心臓は脳や神経の支配は受けずに、自発的に活動します。 自発的な発電は洞結節で行われ、発生した電気は心筋(心房筋や心室筋)や刺激伝導系(房室結節〜ヒス束〜右脚・… -
不整脈ナビ


【不整脈ナビ】#7 頻脈性不整脈ってなに?
脈拍が速くなった状態を頻脈と呼びます。一般的に正常とされる脈拍数は1分間に60回から100回になります。なので1分間に100回以上になった状態が頻脈です。 頻脈性不整… -
不整脈ナビ


【不整脈ナビ】#8 徐脈性不整脈ってなに?
脈拍が遅くなることで症状がある場合は、なんらかの対応が必要です。その方法は頻脈性不整脈の対応とは異なりまります。 脈が遅い!と気づいたら 脈拍が少なくなった状…











