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【アルコールと健康】#11 アルコールの未成年・胎児への悪影響

コンテンツ
未成年への影響
20歳未満の人はお酒を飲んではいけません
日本の法律『未成年者飲酒禁止法』にて20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。それは、身体的・精神的な発達が不十分であり、アルコールによる影響が強く出る可能性があるためです。
特に脳の発達に影響を与える可能性が指摘されています。
どのくらいが適量なのかわからずに急性アルコール中毒にて命を落とすのも若い人が多いです。
妊婦さんから胎児への影響
妊娠している女性が飲酒した場合に、アルコール濃度が上がり、胎盤を通してお腹の赤ちゃん(胎児)にアルコールが運ばれてしまいます。
胎児がアルコールに曝露されると、胎児性アルコール症候群などといった先天異常のリスクが高くなります。
妊娠のどのタイミングでどのくらいアルコールを飲んだら悪いのかわかっていません。そのため、妊娠を望む時期も含めて妊娠中のアルコールは赤ちゃんのために我慢しましょう。
また、アルコールは血中濃度とほぼ同じ濃度が母乳に移行するようです。つまり、母乳で赤ちゃんに影響を与えている時期は、アルコールを控えましょう。
『アルコールと健康』シリーズ
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