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イメグリミンについて:特徴と注意点

特徴

イメグリミンはミトコンドリアの機能を改善させることで、膵臓と膵臓以外に対する二つ作用を介して血糖値を下げる効果があるが、主に血糖値依存性なインスリンの分泌促進が主な作用と考えられている。

安全性が高く、インスリン分泌(GIP/GLP-1増加効果もあり)の効果があるため、インスリン分泌が低下した患者さんに効果が期待される。

血糖値を下げる効果

2型糖尿病で血糖値が上昇する理由は、インスリンが分泌されているのに効きが悪くなる(インスリン抵抗性)か、インスリンの分泌が減るか、またはその両方です。

その原因として2型糖尿病では細胞内にあるミトコンドリアという器官の働きが落ちていることが指摘されています。

イメグリミンはミトコンドリアの機能を改善させ、膵臓でのインスリン分泌を促し、肝臓では糖新生を抑制して、筋肉ではグルコースの取り込みを促進することで血糖値を下げる効果があるとされている。
主な作用は、血糖値に依存してインスリンの分泌を促進する効果と考えられている。

副作用

  • 低血糖:単剤では低血糖は起きにくいですが、SU薬などと併用すると低血糖を起こす可能性がある
  • 消化器症状:嘔気や下痢・便秘などがみられる可能性がある
  • 感染症:膀胱炎などがの可能性がある

注意事項

消化器症状の出現に注意。

比較的新しい薬であり、今後の研究により長期的な有効性・安全性などが報告されることに期待。

イメグリミンの一覧

一般名商品名特徴用法・用量
イメグリミンツイミーグ1日2回 1回1000mg
腎機能により増減
イメグリミン一覧

腎機能障害の投与量

腎機能障害のある患者さんでは下表の通りに投与量及び投与間隔を調節する

eGFR (mL/min/1.73m2)投与方法
15 ≤eGFR < 451回 500mg、1日2回 朝夕
10 ≤ eGFR <151回 500mg、1日1回
eGFR < 10非推奨